【Spring '26】フロー開発が変わる!管理者が知るべき新機能7選

作成日

2026/02/01

「フローは便利だけど、大きくなると迷子になる」「ファイルのアップロードをトリガーにしたいのに、Apexが必要と言われた」

そんな悩みを抱えていた管理者の皆さん、お待たせしました。Spring '26は、フロー開発者にとって過去最高のアップデートかもしれません。

今回は、実務で本当に役立つフロー新機能を7つ厳選してお届けします。

1. ファイルアップロードでフローが起動できるようになった

これは待望の機能です。

Spring '26から、ContentDocument(ファイル)とContentVersion(ファイルバージョン)をトリガーにしたレコードトリガーフローが作成可能になりました。

つまり、「ファイルがアップロードされたら○○する」という自動化が、Apexなしで実現できます。

活用例:

  • 契約書がアップロードされたら、担当者にSlack通知

  • 申請書類が添付されたら、承認プロセスを開始

  • 見積書のバージョンが更新されたら、上司にメール

これまでApex開発者に依頼していた処理が、管理者だけで完結します。

2. 画面フローにKanban Boardコンポーネント追加

リストビューではおなじみのカンバン表示が、画面フローでも使えるようになりました。

商談のフェーズ別表示、ケースのステータス別表示など、レコードをカード形式で視覚化できます。ヘッダーとフッターを含め、最大5つのフィールドを表示可能です。

現時点の制限: 読み取り専用です。カードをドラッグ&ドロップしてステージを変更する機能はありません。ただ、「状況を一覧で把握する」という用途には十分です。

リストビューより柔軟にデザインをカスタマイズできるので、工夫次第で使い勝手の良い画面が作れます。

3. 画面要素のスタイル設定が可能に

「フローの画面、もうちょっと見た目を良くしたい」という声に、ついにSalesforceが応えました。

Spring '26から、画面フローの見た目を細かくカスタマイズできます。

設定できる項目:

  • 背景色、ボーダー色、ボーダー幅

  • ヘッダーのサイズと色

  • ボタン(次へ/完了/戻る/一時停止)の色

  • ホバー時、アクティブ時のスタイル

  • 各コンポーネント(テキスト、日付など)の個別スタイル

コーポレートカラーに合わせたフローが作れるようになり、Experience Cloudサイトに埋め込んでも違和感のない画面が実現できます。

4. Messageコンポーネントでトースト風の通知表示

「入力内容に問題があります」「保存が完了しました」といったメッセージを、画面フロー内でトースト風に表示できるようになりました。

4つのタイプ:

  • Info(グレー):補足情報

  • Success(緑):完了通知

  • Warning(オレンジ):注意喚起

  • Error(赤):エラー表示

これまで「画面にメッセージを表示したい」場合は、表示テキストコンポーネントで代用していましたが、視認性が低いのが難点でした。Messageコンポーネントなら、ユーザーの目に留まりやすい形式で表示できます。

5. Decision要素とLoop要素の折りたたみ表示

大規模なフローを作っていると、キャンバスが「スパゲッティ状態」になりがちです。分岐が多いフローでは、全体像を把握するのも一苦労でした。

Spring '26では、Decision要素とLoop要素を折りたたんでコンパクト表示できるようになります。

複雑なフローでも、見たい部分だけ展開して作業できます。レビュー時に全体の流れを確認しやすくなるのも嬉しいポイントです。

6. デバッグ入力値の保持

フローのデバッグ作業、こんな経験はありませんか?

  1. テスト値を入力してデバッグ実行

  2. 問題を発見、フローを修正

  3. もう一度デバッグ…あ、また最初から入力し直し

Spring '26では、デバッグの入力値がブラウザキャッシュに保存されるようになりました。

デバッグパネルを閉じて再度開いても、入力値はそのまま。フローを編集しても保持されます。リセットしたい場合は、リセットボタンで初期化できます。

複雑なフローのテストでは、この数クリックの節約が積み重なって大きな時間短縮になります。

7. データテーブルのインライン編集

長年待ち望まれていた機能が、ついに実現しました。

画面フローのデータテーブルで、テキスト型フィールドを直接編集できるようになります。カラムのソート機能も追加されました。

これまでこの機能を実現するには、サードパーティのコンポーネントを導入するか、カスタムLWCを開発する必要がありました。Spring '26からは標準機能だけで完結します。

活用例:

  • 営業担当が自分のリード一覧を一括編集

  • サービスチームが複数ケースのステータスをまとめて更新

  • マネージャーがチームのタスク優先度を一覧で調整

現時点ではテキスト型フィールドのみ対応ですが、今後の拡張にも期待です。

まとめ:Spring '26はフロー管理者の「痒いところ」に手が届くリリース

今回のSpring '26は、派手な新機能というより「今まで不便だったことを直す」アップデートが中心です。

特に注目すべきは以下の3つ。

  1. ファイルトリガー — Apexなしでファイル関連の自動化が可能に

  2. データテーブル編集 — サードパーティ不要で一括編集が実現

  3. スタイル設定 — 見た目のカスタマイズでユーザー体験向上

2月下旬のリリースに向けて、Sandboxで試してみてください。